朝ドラ「花子とアン」は子役の演技力の賜物

朝ドラ「花子とアン」は山梨県甲府の貧しい農家に生まれたはな(後に花子と名乗るようになる。

 

以外、花子と記載)が勉学ひいては英語を学び、その虜となり、作家・翻訳家として活躍、日本語版「赤毛のアン」を出版するまでを描いた物語です。

 

子役の山田望叶ちゃんの真っ直ぐな田舎娘っぷりがかわいらしく、一週目から引き込まれます。

 

父に期待され、東京のミッションスクールに入れられたものの、英語の勉強についていけない花子が外国人教師が英語の歌を美しい声で歌うのを聞いた花子が心を強く揺さぶられ、英語に心引かれ、将来の職業・翻訳家への扉が開かれていくエピソードは山田望叶ちゃんの演技力あってこそだと思われます。

 

成長してからの花子を演じている吉高由里子さんの英語の堪能さと頻繁に出てしまう山梨の方言のギャップは微笑ましいです。

 

花子と夫・村岡(鈴木亮平さん)の息子・歩(横山歩くん)の聡明さや想像力の豊かさを見せる演技も素晴らしかったです。

 

横山歩君所属のテアトルアカデミー

 

雨で楽しみにしていた海へ行けなくなった時に花子に即興で聞かせてもらった雨の大切さを訴えるお話の感想「雲は雨を降らせて消えた後にお別れとして虹になる」や「自分は天国から花子を見つけて彼女の子どもになりたいと神様に頼んで村岡家に生まれてきた」は後の悲しい別れを暗示する名セリフで、「もっと見ていたい」と思わせる本当に良い子役だと思いました。

 

そして、この「花子とアン」には歌人・蓮子(仲間由紀恵さん)がWヒロイン的な立場で登場し、左翼学生との許されぬ恋など激しい生き方にも魅了されます。

 

吉高由里子さん・仲間由紀恵さんの他の出演者も今にしてみるとすごく豪華で現在、大河ドラマ「西郷どん」で主演を務めている鈴木亮平さん、後の朝ドラ「まれ」で主演を務めた土屋太鳳さん、人気女優の黒木華さん、高梨臨さんが出演しています。

 

中でもいつも元気いっぱいのイメージの強い土屋太鳳さんが薄幸の妹役を演じているのですが、意外に似合っていると感じられます。

 

オープニングテーマを歌う綾香さんの歌声、美輪明宏さんの落ち着いた語りも朝ドラにふさわしいと思います。

 

仲間由紀恵さんが演じる蓮子と左翼学生・龍一が抱き締め合うシーンで美輪明宏さんが歌う「愛の讃歌」が流れるのですが、そういうところに朝ドラスタッフの遊び心の様なものが感じされて、ニヤリとしてしまいます。

 

またミッションスクールでの花子たちの袴姿など大正ロマンも見所の一つだと思います。

2018年11月30日 朝ドラ「花子とアン」は子役の演技力の賜物 はコメントを受け付けていません。 花子とアン