2015年度下半期放送の「あさが来た」について

朝ドラというよりも幕末を生きたヒロイン「あさ」のお話なので、大河ドラマとしても見られそうな内容でした。

 

子役時代から引き付けられ、あさの子供時代とあさの娘役(幼少期)を演じた鈴木梨央ちゃんの演技が光っていました。

 

しかし同一人物が演じていますが幼少期のあさはおてんば。

 

娘の千代はおしとやかな女の子と正反対な性格で、梨央ちゃんの演技力の高さが分かりました。

 

あさは非常に好奇心旺盛で女性でありながら勉強が大好きというとても魅力的なキャラクターでした。

 

良家のお嬢さんなので着ている着物もゴージャスで見ているだけで華やかですし、美人な波瑠さんによく似合っていました。

 

姉の「はつ」も最初こそは言いたいことがはっきり言えないお嬢様なキャラクターかと思いましたが、嫁いでからはしっかりした面を見せていましたし、いけずな姑に物申すくらいでした。

朝ドラ 子役

この朝ドラにはあまり受け身のお嬢さんというキャラクターはあまりいなかった印象があり、みなそれぞれに自分を持っていたように思えます。

 

のちに夫となる新次郎とはかなり年齢差がありましたが、最初こそ色々あったものの、良い夫婦としてやっていました。

 

へらへらした遊び人なところが仕事熱心なあさと正反対で見ていて面白かったです。

 

またこの作品で大人気となったディーンフジオカさん演じる五代もかなりインパクトのあるキャラクターでディーンさんにぴったりでした。

 

モデルとなった人もカッコ良い人だったようなので、シュッとしているディーンさんによく合っている人物でした。

 

あさと恋愛関係になりそうでならない絶妙なところも良かったと思います。

 

大阪のお話だからか芸人さんも重要な役柄で出てらっしゃり、あさ姉妹の付き人である「うめ」はかなりいい味を出しているキャラクターでした。

 

それは演じているのが友近さんだからというのもあるのだと思いますが、演じているのが友近さんだから関西弁も自然ですし、あさの良き相談相手にもなってあげていて第二のお母さんのようでした。

 

個人的にはうめにも思い人と一緒になってほしかったですが、独り身なまま終わってしまったのは残念でした。

 

また、メインキャラクター以外が年の差婚をしたりもしていました。

 

当時はそんなに珍しくなかったのかもしれませんが、どう見ても親子にしか見えない2人が結婚すると行ったときにはなかなか衝撃がありました。

 

しかしそれを気持ち悪いと思わず、純粋に「おめでとう!」と受け入れられるところはこのドラマのすごさだと思います。

 

「あさが来た」は、脚本も俳優も最高でした!

私の中で、朝ドラといえば「あさが来た」。

 

俳優の宮崎あおいさんが登場するので見始めた朝ドラでしたが、主人公の波留さん、夫役の玉木宏さんなど、演技派ぞろいの朝ドラで、ストーリーも面白く、どんどん引きこまれた作品です。

 

特に主人公・あさの子役時代を演じた鈴木梨央ちゃんの演技力には感服しました!子役と言うと、話し方がわざとらしかったり、笑顔や泣き顔が不自然だったりすることが多いですが、鈴木梨央ちゃんは、婚約者に会いに行くときの仏頂面も、そろばんをもらって嬉しそうにはしゃぐ姿も、とても自然でわざとらしさが感じられませんでした。

 

将来、立派な女優さんになるであろうことを予感させる子役でした。

 

「あさが来た」は、妹のあさの人生を主軸に、夫との出会いや、事業を担っていく姿などが描かれています。

 

あさの男性よりも抜きんでた行動力は、私にとってはうらやましい限りでしたが、その存在がまぶしすぎて、自分と重ね合わせるのは正直難しかったです。

 

一方、姉のはつは、結婚しながらも婚家がつぶれ、貧しく苦労の多い人生を送ります。

 

意地悪な姑や夫の行方不明に悩む人生ですが、子どもをしっかり育てながら家庭を支える芯の強い女性です。

 

妹のあさと比べると派手さのない人生ですが、私としては社会的に一大事業をなしとげたあさよりも、一家を静かに支えた姉のはつの方に、憧れを抱きました。

朝ドラ 子役

もしかしたら、社会で活躍する人はあさの方に、主婦として家庭を支える人ははつの方に、感情移入しやすいのかもしれないな、と思います。

 

「あさが来た」では名シーンがたくさん登場します。

 

主人公のあさと夫とのシーンだけでなく、姉のはつとその夫とのやりとりや、あさのお付きの女中と番頭さんの恋、あさが尊敬する五代友厚など、数え上げればきりがありません。

 

その中で、私が一番好きな場面をあげるとすると、それは最終回です。

 

老年を迎えたあさが、屋外で自分の子どもや孫たちと話をしている最中に、亡くなった夫が遠くから呼ぶのが聞こえます。

 

杖をつきながら急いで走っていくあさが、いつの間にか若返った姿になり、黄色い花畑の真ん中で、若いころの夫に向き合います。

 

その前日の放送で、夫の死に涙するあさが描かれていただけに、この最後のシーンを見て思わず涙が出てしまいました。

 

また、表舞台で活躍するのが男性中心であった社会の中で、いち早く女性として活躍してきたあさが、「やわらかい心を持つことの大切さ」を説くシーンも、胸にジーンときました。

 

映像の美しさとも相まって、私の中では忘れられない名シーンです。